谷崎潤一郎「陰翳礼讃」の礼賛


 数日前、FM放送JWAVEで谷崎潤一郎「陰翳礼讃」をとりあげていてびっくりした。
FMラジオって英語(OR日本語)ぺらぺら、内容空疎、音楽垂れ流しで終始するかと思っていたが専門の学者を呼んでのかなり本格的な内容だった。

図書館に行ったら載っている本があった。価格5000円のかなり本格的なものだった。
「作家の随想6谷崎潤一郎」というもの。(株)日本図書センター発行(1996年)
この値段じゃあまり売れないのでは、と思ってしまう。余裕のある方は協力してお買い上げください。編解説が千葉俊二となっていた。FMで解説していたのはこの先生かもしれない。第一人者らしくよく書いてある。

 この随筆は倚松(イショウ)庵随筆に載っているものだけど、本人も「ただ気まぐれな感想を漫然と寄せ集めたものではない」と言っており、実際、内容、分量とも相当に綿密かつ長いもので論文といっても差し支えないだろう。千葉氏は随筆中「陰翳礼讃」を一連の随筆作品の中でも頂点に位置するという。そして内容を次のようにまとめる。


『美というものは常に生活の実際から発達するもので,暗い部屋に住むことを余儀なくされた我々の先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添う様に陰翳を利用するに至った』という認識のもとに~(略)~顔と手先だけしか浮き上がってこない文楽人形、女性の白い肌や燃ゆる紅など、すべて陰翳の作用を離れて美はないと説く。
~(略)~日本の伝統美は『物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にある』という見解を示す。これはとりもなおさず、世界を実体としてではなく、関連性において捉えようとする方向を示すものである。

なるほどね。照明家は無論、建築家、デザイナーにとって日本的「美」理解と整理にとても参考になることがわかる。


(2014.11.3記)

  ホームに戻る



 

 

当園の概要

 

完全オフグリッドです。

 土地:1千数百㎡、一辺は舗装公道に面する南向き方形平坦地。病院、ホームセンタ、コンビニが其々複数あるもなぜか都市計画区域外。2002年取得

 山小屋:柱を4本建て、それに斜めに屋根をかける竪穴式住居構造。白川郷の合掌造りに似ているところもある。床は土間。 

 

電気:独立型太陽光発電 第1装置 24V1KW発電,

第2装置 12V約200W発電

それぞれ1500Wインバーターを介してサイン波AC100Vで使用。他にバッテリなしのシステムがいくつかあり。

 

水: 雨水利用:3カ所の屋根(PV架台を含む)で集水して1トンくらい貯水:下屋屋根などを活用すれば増量は容易だが使いきれないので計画なし。

飲料水:〇〇の駅で150m深井戸の検査済み水をもらえる。

 

汚水処理:新見式準拠

 

改良及び近い将来の計画

①止水(雨水)対象の簡易緩速濾過装置(今後)

②山小屋の改良

・二重屋根化(終了)

・土間床を防湿コンクリート部分と伝統的三和土部分にすること(終了)

・外壁に沿って犬走敷設(終了)

・ポリカ平板で大型ひさし(終了)

・無線ANT用パイプ設置(終了)

③小屋内土間に蓄熱のための大きなコンクリート桝+FRPバスタブを設置(終了)。これを活用する具体的方策(今後)

④厳冬期無暖房自己体温のみで過ごせること及び建物が崩壊してもその部分は現状維持が可能な小屋内シェルタールームの建設(終了)。ふだんはゼオライト、粒状活性炭の少量備蓄庫として使用。換気はDCファンと塩ビ管によっている。

⑤入口ドアの断熱・防音・採光化(終了)

⑥入口両脇に収納庫設置(終了。片側はバッテリーバンク庫)

太陽熱利用のエアヒーター(装置は数個完成)。その運用等(今後)

 ⑧ 無線通信(モービル)

430・144MHZ FM50W出力(終了)

余剰雨水を活用して平城宮跡東院庭園にある洲浜の池をイメージする小さな浅い水辺を作りたい(規模は畳1~2枚程度)。

 

 

 

 

1kw独立型太陽光発電
1kw独立型太陽光発電
初めての雨水利用
初めての雨水利用
こちらは絶版です。
こちらは絶版です。