お笑い芸人のステイタス 東と津田の対談
お笑い芸人が顔を黒く塗ったことに対して
東の言及には深いものがあった。
お笑い芸人だから何をやっても許されるという時代ではないでしょう。
相方は総理と会食をしているんですよ。
芸人と言っても芥川賞をもらう人が出ているんですよ。あの芥川賞ですよ。
情報バラエティー番組でMCをやる人、コメントをする人が一般化している時代でしょう。
かっての芸人の域を超えているステイタスに立っているんですよ。だとすればあまりに軽率でしょう。
というもの。説得力がある。
かたや津田
学部卒業にあたって受けた企業はすべて不合格。
ところが金髪にして一見ソフトな語り口が功を奏したのか、NHKや民放番組でひっぱりだこ。お笑い芸人同様番組製作プロデューサーにとても人気がある。
が、悲しいかな、深さがない。社会党職員だったマルキストの父親の影響であろう、話・思考の根底は旧社会党、土井委員長レベル。
ゴールポストを動かしているのは韓国ではなく日本だと明言。
そんな津田であるが東の洞察の深さ・鋭さにはリスペクトをしているようでお二人の対談がよく行われる。
その点の津田は評価しよう。
理系で博士号を取得しながら大学でのポストを得られず、生活に困窮する研究者が話題になっているが文系での有名人、芸能人の大学教授就任があまりに多い。
修士号はおろか学識、教養などお構いなし。とにかく有名で人寄せパンダになればよいらしい。
AO入試、たっぷりお金を払うエスカレーター進学もそうだがこんなことをやっていれば国は亡ぶんじゃないかと危惧する。
東はエキセントリックな話し方でその点は津田より低位。
だが、はっとさせるパクリでないオリジナルな視点を持つ。
「観光」への立論*は秀逸。
* 東 浩紀 観光客の哲学
2018.1.18記