④スズメバチ退治その2
2008年10月12日、兵庫県福崎町で、松茸狩りに出かけた67歳の男性がスズメバチに100か所も刺されて死亡したそうだ(報道各社)。この前後、別の地域でもガソリンスタンド関係者が刺された後入院先で死亡している。
毎年の死者は20~30人。10年で300人にもなるではないか!300家族が泣いていることになる。こわい、怖い。
庭で巣を退治した後、スプレー噴射以外の方法を試みたので紹介しよう。
TVでペットボトルを加工して数種類の液を注入する方法を紹介していたが面倒くさそうなので見送っていた。
が、ホームセンターに一式全部用意されているセットが2個入りで580円と安く販売されていたので、これならと試みた。
地上1mくらいのフェンス内側にかけておいたところ、写真のような大いなる成果。どこからかやってきて(行動範囲が広いということ)15匹位になっていた。もしこれが一度に私を襲ったら一度目でもショック死するであろう。
中を取り出して大きさを測ってみた。大きい!4センチくらいある。他のハチとは違う。
またもや、たたりが!
容器から蜂を取り出して写真を撮ったりと、いろいろいじっていたが溶液は甘酸っぱい強烈な匂い。
それが自分にうつってしまったようだ。やたらに虫が寄って来た。
そのうち、スズメバチが!
反射的に払いのけようとして、手にしていたまだ新しいデジカメを放り投げていた。
全損!
蜂ではなくアブであった。
③ 蜂に刺されて病院へ
7月のことだ。建物から10mほどにある低い草むらが目につき、うっとおしいので手で抜くことに。
草むらに手を突っ込んでいると あツ!
激痛!そして熱い。
思わず体が止まり立ちすくんだ。
子供の時から現在まで刺されたことのある虫というと蜂、ダニ、イラガ位。
そのうち最もピリッと痛かったのがイラガ。
今回は其の比ではない。
10倍ほどになるであろうか、経験のない痛さだった。
いったい何が。あたりを見回しても虫らしきものは見えない。
刺されたことが無いがあのスズメバチか?
しかしスズメバチは一種王者の風格がありすぐに姿を隠すようなことはしない。
わからない。
刺された腕は熱いが時間がたてば痛さも腫れも引くだろうとそのままに。
一晩経って腕を見ると赤く腫れ、何よりも熱いのだ。
こりゃやばい、と皮膚科のある大きな病院へ行くことにした。
医師は刺された傷口(大き目ではっきりわかる)を見ながら「蜂であろう」と患部にたっぷり薬を塗りながら、「今度刺されると危険なのですぐにいらっしゃい」とのこと。
もらった薬は実に4種類。参考に処方箋を添付するが塗り薬は効き目の最も強いタイプのステロイドとある。
アレグラって花粉症で出される有名な抗アレルギー剤。
この後、近所の人と立ち話しをしていたら奥さんが庭の草むしりをしていてサツキの下に潜んでいたあしなが蜂に刺され腕が腫れて大変だったとのこと。
そして一月後私が何の虫に刺されたか不明だったその場所を見たらそこにはサツキがあり、あしなが蜂がたむろしており犯人がはっきりした。
教訓 ・スズメバチでなくても十分な痛み・腫れなど被害を受ける。
・あしなが蜂は1m離れて棒で突っつくと黙って逃げていく。が、いきなり手や
体を接近させると彼らも逃げる間がないからか刺してくる。マムシ被害を避る
のと同様しゃがんで手を草むらに入れることはやめるべきだろう。
・アナフィラキシーショックはスズメ蜂に限定されるわけではない。何度かアシ
ナガ蜂に刺されているのでもしかしたら軽度なそれを発症したのかもしれない。
・傍に病院がない場合、次善の策として花粉症の薬が使える。
2016.9.26記
② ヤブガラシとスズメバチ
長雨と雑草
2016年夏、当初は台風ゼロで東日本では水不足のニュースが続いた。
ところが8月になって台風の連続と長雨で水びたし。
長雨で野菜は困るが雑草は大喜び
今年の雑草は半端ない。
その悩みを訴える人が多い。
雑草など生やしておけばいいではないか、というのも一つの立場。が、実際に庭を持つ者にとってそうはいかない。
放置しておくとそのうちつる性の雑草が生えてくる。
世界的な悪草としてクズが有名だがそればかりではない。当方では地面、立ち木に絡むものとして目立つのがその名も荒々しいヤブガラシ(藪枯らし)。
ユキヤナギ、ナンテンレベルの低木はすぐに覆われて弱り、いづれ枯れてしまう。
今年は長雨が影響するのかマラソン大会で100人以上刺されるなどスズメバチ被害も話題となっているが、先日庭を歩いているとある場所でやたらにスズメバチの威嚇を受けた。
スズメバチはいやな客=人間が近づくと羽音を響かせ脅かしに来る。じっとし、その場を避ければどうということはない。
巣がない限りやり過ごせば済むこと。
しかし、何度も来る。
巣がないのになんでそこらへんににいるのか気になってよく見、はっとした。
木にヤブガラシが絡み、その先に実にしか見えない地味な花が咲き、そこに来ていたのだ。
気を付けてみると他のヤブガラシにも。
隣家の放置畑のヤブガラシにも。
一見明白な色鮮やかな花以上にお好きなようだ。
(下の写真右はアシナガバチ)
調べると
ヤブガラシはハチ、アリ、チョウなど虫のお気に入り。蜂の害を避けるには花は落としておくのが望ましいと書いてあった。
雑草放置→ヤブガラシ生育→花開花→スズメバチ招来ということになるのだ。
ヤブガラシは貧乏カズラともいわれ、その繁茂した魅力に欠け、不気味な姿に人は近づこうとしない。だからスズメバチがいても気づかれないようだ。
あわててヤブガラシを抜いたり切ったり。
多年草のこの草の根は太く、深くて取り切れず毎年生えてくることになる。
土地を所有する故に生じる煩悩。仏教説話を聴くかのよう。
2016.9.18記
① 初めてのスズメバチ退治
2014年夏は代々木公園由来のデング熱で話題持ち切りだった。
しかし亡くなった人はゼロ。この間、9月にはスズメバチで死者が出たが新聞記事は片隅。
いかがなものかと思う。
数年前初めて未経験の自分で対応した記録を紹介します。
ある日ログハウスの軒裏を見上げたらスズメバチの巣が!
ギョッとしたが、付近を通っても襲ってこないので共存共栄でよいのかなと思っていた。
が、数が増えてきた感じがするし、何やら巣を大きくしていそうでもある。
ここが基地となって周囲の人に危害を加えたら困る。
大きくなったら素人の手に負えなくなるそうなのでやるなら今しかない。
で、退治することにした。
しかし、怖い。数年前、田舎の老婦人が道を歩いていてスズメバチの大群に襲われて死亡したと新聞に出ていた。頭を狙われたとか。最近ではお寺で退治に失敗して火災になったというニュースもあった。
準備
7mの距離から狙い撃ちできるというスプレーをホームセンターで見たのが直接のきっかけ。
1缶1500円くらいで安くはない。が、業者に頼むと数万円かかるそうなのでそれを考えると安い。
服装は黒色を避け白っぽいものすることと、針が通らない厚さを確保するようにした。
頭:内から順に、野球帽→つばが大きく頭部全体にかかる帽子(女性がよくかぶる)→レインコートの頭部分(蜂が滑るようにするため)
首:タオル2枚
目:メガネをかけているのでこれで代用
上着:冬用ジャンパー→厚手作業服上衣
ズボン:ジャージの上に厚手作業ズボンを二重に穿く
足:長靴
手:厚手革手袋を新調
決行
9月の某日日没後に決行することにした。
なお、スプレーで対応できなかった多数の蜂が向かってくることを想定し、これを避けるため透明の傘(100円)も用意した。
着ぶくれのもこもこの体、左手に傘、右手にスプレーで時間の経過を待った。心臓がドキドキしている。
軒下は暗いが外はまだ明るさが残っている時間(6時10分)に決行した。
2.5メートルの距離から激射し、何秒かしてから手をゆるめることなく1メートル位まで接近しさらに激射を続けた。
蜂は出てこない。ほとんど放射して、小走りにその場を去った。あとがどうなっているか見たい気もするが怖いので車に乗って逃げた。一度も被害を受けていないのに吉良邸への討ち入りみたいに殺傷したことに後ろめたい気もする。
翌日の話
前夜車のカギをつけたママにしたらしい。これまでそんなことは一度もなかったのに。
バッテリーが完全に上がってしまい二万円の出費となってしまった。たたりかも。
その2(その後の恐怖)
三日後、多分平気だろうと、現場に行ったら、何と巣のまわりにいるではないか!
理由がわからない。
夜遊びをしていて巣に戻っていなかったハチ?それとも空き家を見つけて使い始めた新参者?
前と違い、接近すると警戒音を発し、身の危険を感じる。
そこでもう1缶購入して当日第二次攻撃を決行することにした。
今回は完全に日が暮れてから行うことにしたので、左手には傘ではなく強力懐中電灯を持つことになった。また、薬剤を吸うことになってしまうのでマスクも着用した。
7時10分に決行。薬剤が逆流してくるほど一気に集中散布。
反撃なし。
翌日念のため棒で巣を落とした。写真は落した巣。
その3(定説への疑問)
白い服が良いとされる。が、業者が日中に処理するときは良いとして素人が夜間に行うときは意味がないのでは?
怒らせると夜でも光を目指して向かってくるらしいが、とすると夜間の白色衣装は意味がないどころか危ないのではなかろうか。