➀バブルが再来するのか?とちょっと話題になっている。
山一証券破綻など金融危機に連なるバブルって何時のことだっけ?
就職試験の経済・一般常識に出そうな事柄だ。
1986年11月から91年2月までの51か月を言うとされている。
この時のことをワンレンボディコンの若い娘がお立ち台の上で踊る姿を見せながらワンパターンに表現するのがマスコミ。
だが、実態はどうかと言うと、1990年からわずか27年しかたっていない。物心ついている当時15歳を基準にすれば今42歳。
少なからずの人が実体験して心の片隅に記憶しているはず。
庶民一人一人からすればそりゃ毎年月給は上がったが物価も上がっていたのだし、ウハウハと言った実感はなかったはず。
今から27年後、現在中学生以上の人が、お前らは平成29年ごろバブル景気に浮かれて贅沢三昧していたのだろうといわれるようなもの。
不動産の価格が暴騰し、それに起因して莫大な利益を得た人がいるのは事実。
当時新宿区に住んでいた。ビル街でなく学校と住宅の混在する普通の道を歩いていたが、道端で主婦二人が買い物かごをもって立ち話をしているのが耳に入った。
「奥さん聞いた?あの角の豆腐屋さん、4億、5億で買われたそうよ」
こういう話はざらにあった。
油にまみれた家族経営の木造二階建て自転車兼オートバイ店は廃業しビルに代わると言った風景はよく見られた。
上のグラフ(2017.11.8読売)では88年に25%上昇となっているが、これは全国平均の住宅地の地価のこと。
都区部の住宅地では2年で2倍。
4千万円の家が8千万円に。頭に血が上るわけだ。
道路に面した商業地ではこんなもんじゃなかった。
前から不動産を持っていた人でそれを売却した人はそれだけで高額な所得を得ていた。
持っていない人、売るわけにいかない人には無縁だった。
2017.11.11記