君の名は 感想
映画など何年も見ていなかったのに「シンゴジラ」に続いて「君の名は」も見てしまった。
200億を超える興行収入!などあまりに話題になっているので。
紅葉について滋賀県の並木道、京都の東福寺同様話題になっていること自体が誘因。
つまり私はミーハーということか。
しかし実際、見てみるとマスコミでいうのとずいぶん違うところにポイントがあった。
画面の美しさばかり言っていたがそこは付随的なことで、それだけじゃあんなに人は見ない。魅力は別にある。
前半なんだか筋がはっきりしないような、意味が分からないようなところもある。
が、そのことがマイナスどころか効果的であるかのようにも思われてくる。
つまり、印象主義、新古今和歌集的なもやもや感・雰囲気が漂い、それが大きな魅力に感じられてくるのだ。
これと切ない気持ちが最後まで通底する。
これのとりこになる人は年代を超えるだろう。
日曜日だったせいか二十歳前後の他、30代、50代、60代と見る人の年齢層はかなり広かった。そして多くの人が涙ぐんでいた。
切ない気持ちは外国人にも通じる。外国でも評判がいいのはうなづける。
シンゴジラでは中で使われているのと同じ災害服を持っているのでオヤと思ったが
今回は映画で使われている場所をこのHPでもとりあげているのでまたまた感慨深い。
建物設計者黒川紀章さんも草葉の陰で喜んでいるかも。
2016.12.11記