美術の秋 安藤忠雄展そして
国立競技場のデザイナー選出にあたっては、だいぶ非難の矢面に立たされたが、
もうお年だし、重なるガン手術で生きているのが不思議くらいとか(インタビュウで本人言)。
生涯を振り返る場の設定か。
代表作の作品と共に映る白黒のいい写真を小ぶりなポスターに使っている。
会場は黒川紀章の国立新美術館だ。
なんでも小さな模型だけではつまらないとかで実物大の模型も作ったらしい。
そういえば樋口一葉の通った旧帝国図書館、いま国会図書館の分館の位置づけとなっている国際子供図書館のリニューアルもこの人だった。
新 海 誠 展
やや、この人の展示も。
安藤と同時に見られるのは魅力。客層はかなり違うだろうけど。
大きな貸館的美術館のメリットか。
新海さんは若い。
これからという人だ。
建築と映画は遠くはない。
それにしても美術展が多い。
日本中。一年中。
思うのは企画する人の過酷ともいえる競争だ。
能力差がはっきり出てしまう。最近そちらへの関心というか同情心も湧いてくる。
もう一つ、思うこと。
音楽・美術の演奏会・展示に関しては大都市が圧倒的に有利。
これに関しての地域間格差は何ともしがたい。
欧米のオペラ招聘だと東京と大阪くらいしか採算に合わず名古屋では無理と聞いた。
都市と豊かな自然の田舎。それぞれに魅力、有利さを持つ。
2017.10.29記
追記 この記事をアップした5分後、たまたま聞いていたFM東京で新海誠展示の紹介
あり、ご本人も登場して色々と話し始めた。
支持してくれる年代はせいぜい中学から20代かと思っていたが小学生から60代ま
でと広く、胸キュン感覚の広いことを感じたとのこと。
デビュー15周年らしい。謙虚な話しぶりだ。
そういえば「君の名は」自体に国立新美術館が出ていた。観光で東京へ行く方、
ついでに国立新美術館へもどうぞ。建物だけで十分得るものがある(入場無料)。
傍には他に美術館が二つある。六本木ミッドタウンには庭園もある。