vw問題と自動車評論家
○○選定委員を務めたこともある自動車評論家X氏が先年、来庭された。
誠実な方で自動車評論の立場の維持の難しさを語っていた。
聴いたわけでもないのに,いかに外国での試乗会がおいいしいものであったか、懐かしむように語った(どこのメーカーだったかは聞いていない。現在は行っていないとのこと)。
飛行機は○○クラス、ホテルは一流とのこと。
私、ヨーロッパに2回行っているが、もちろんエコノミー。
ヨーロッパまでの10時間を超える飛行過程は地獄の苦しみでもう行きたくない。
窓側ならまだいい。中央の5~6人の席、しかもその中でも端ではなく真ん中の座席。トイレに行くのも憚れる。
じっと座って食べ、つまらない擦り切れたようなビデオを見るしかない。このまま10時間以上というのは一種精神的拷問だぜ。
一度目は空席があったので最前席に勝手に移動して足を延ばしたり機内散歩したが、2度目(ドイツルフトハンザ)は満席でそれもできなかった。
こんな旅でも1人1週間で40~50万円の費用だった(一人部屋)。
ビジネスクラスにしたら2倍近くするらしくできるもんじゃない。
評論家先生当然だろうけど自費で行くバカはいないだろう。試乗会ご招待で行くのであろうがその費用は相当なもんだ。
費用を出してもらっておきながらその車の悪口など書けるはずはなかろう。
公認会計士が報酬をもらいながらその会社に決定的な悪口を書けるはずがないのと似ていると思う。
何事もお金をもらったらもう終わり。
公正な評論をしたければ、そして公正という信頼を得たければ一切金品はもらってはならない。
だから収賄罪があるのだ。
公務員が職務に関してわいろをもらえば単純収賄罪。
自動車評論家が職務に関してわいろをもらっても一切おとがめなし。
注)わいろとは何らかの利益を与えるすべてを言う。
図書館で自動車雑誌を何冊か見てみた。評論家先生の現地での試乗会記事が多いねえ。