強姦事件
以下は被疑者がまだ勾留されていた時(9月初旬)に書いた雑文。
その後和解・不起訴となり、文春の新聞広告にも派手な見出しが並んだが(中身は見る気もしない)、大体私の見立てにずれていないようだ。
北村弁護士の考えもほぼ同じだと思う。
強姦罪の非親告罪化は必要と考える。どれほどうやむやになっているかわからない。
放火の累犯はそんなに多くはないが強姦罪について検挙されるまで10件以上繰り返していたというものが少なくないようだ。
強姦致傷なら非親告罪。強姦だけなら親告罪。
今回致傷とされる部分は指とのこと。
となると最悪被害者による事後の自傷といわれたらどう反論立証するのか。
大きな事件で敗訴、えん罪騒ぎに見舞われている検察はこのところ弱気、逃げ腰の姿勢が目立ち不起
訴が多い。甘利大臣の件はその例だ。
そんな折、厚労省局長事件で無罪を勝ち取った有名法律事務所から公訴提起する場合の訴因を強
姦罪にすることにし(親告罪)、それについて示談金の支払いをするというかたちでどうだと言
われたらぐらっとくるだろう。
下手をすると強姦の事実さえ争われ無罪となる可能性もある。
無理やり部屋に引っ張り込まれたというならその段階での「きゃー」とかの絶叫、そのあとに続
く二人が争う過程でのつかみ合い、備品の転倒、衣服の破れ、体への傷痕があるはずと主張する
だろう。
精神的ショックによる虚脱状態で抗拒不能であったと主張しても疑わしきは被告人の利益に、の観点からすれば認めない方が筋かもしれない。
不幸にして被害にあったあるいはあうかもしれない女性に言いたい。
おとなしいのはダメ 冷静なのはダメ
とにかく泣きわめき、
物を投げ
歯を使って相手の指にかみつき
衣服をびりびりに割くようにしてほしい
その過程で近くの部屋の人も気が付き
自己あるいは相手の腹胸部にも傷がつく
そしてもし強姦行為があったならすぐさま医療機関で重要な証憑となる体に付着した男性体液を
採取するよう強く依頼してほしい。
米国では医療機関で写真を撮るなど裁判に備える取り組みもあるとのこと。
とにかく「冷静」はダメだということを言いたい。
冷静に被害にあうことは=和姦を認めることになる。
日本的な、自分が冷静であればきっと相手もわかってくれるという自称リベラル(どこが)的態度
を取ることは取り返しのつかない結果をもたらす。
2016.9.23記