山下達郎とクリスマスイブ
山下達郎のこの曲、12月に入ると俄然ラジオで流れてくる。
そして私もつられるように車で聴き出す。
1年を一月で暮らすいい男!
実に30年来の傾向らしい。
30年とは凄いことだ。
こうなるとクラシック音楽だ。
人気の原因を前々から考えている。
クールファイブの前川清に似ている。
* 歌唱に芯がある。
かって、楽器でピアノと共にエレクトーンが流行り、結構習う人もいたが、今あまり聞かない。一見(聴)ソフトでよいが、悪く言うと締まりがなく、飽きてくるのだ。
メジャーな楽器、例えばピアノやバイオリンはここぞというところで芯の強さを出すことができ、そこに惹きつけるものがある。
フルートとリコーダーの対比にも似ている。リコーダーの「ポー」という音だけでは飽きてしまう。
* こぶしがある。
山下の曲って洋風だが、こぶし的様相があり洋風演歌ともいえる。
歌謡曲なんて大嫌いと言う洋楽ファンも多いが自分の志向の底流に民謡的なるものが流れていることに気がついていない。
現代音楽の作曲家が民謡的フレーズを入れていることが少なくないが違和感を感じないはず。内なる民族性には抗しえない。バルトークだってそうじゃないか。
ということで前川清を洋風にすると山下達郎になると思うところ。
竹内マリヤさんのこと。
結婚当初はお嬢さんと粗野な男というミスマッチな感じがしていたが、今や完全に山下が上。そして夫婦円満の様子。
竹内自身当初から自分より山下の方が歌唱力でも作曲の才能でも完全に上回っていると気づいていたと思う。
その点で竹内もおりこうさんだ。
2017.12.24記