2016年7月、永六輔氏がなくなった。
氏の次の言葉が印象深い。
「知らない街角を曲がれば、それはもう旅の始まり」
私にも「途中の知らない山を登れば、それはもう冒険」という体験があった。
登山遭難と非一般ルート 2009/11/7(土) 午後
10:38
先日、家族で登山をし、遭難死してしまった小学生のことは何とも痛ましい。 このケース、家族で行き、しかも千人以上で捜索してもあの時間がかかってしまった。
もし、一人で行き、どこら辺で行方不明になったのがわからないとすれば、発見は絶望的だ。かなり古い話になるが谷川岳で行方不明になった人が数十年して見つかった。 残っていたのは骨と皮製品(ベルト)だったとか。見つけた人はだれかというと道に迷った登山者であった。有名な山でも登山ルートは広い面の中の糸のような細い線。
その線を外れると闇の世界となる。 かってよく上高地から槍ヶ岳に登ったが、ある時期途中の明神岳の存在が気になりだした。
途中にある山なのに登っていないのはおかしいことではないかと。 それで、明神池から一人、明神岳主峰東稜を目指すことにした。
そのルートに入ったとたん、激変。 人が激減というかゼロ。先にも後にも人影はなかった。
また、道の目印がなく、非常に分かりにくくなり、かなり道に迷った。 非一般ルートとはこういうことかと認識した。
登山地図ではひょうたん池までは点線(難路の意味)。
その先は点線も付してない。槍ヶ岳北鎌尾根と同じ。 下の図と写真はそこの手ごたえのある部分。凹角ルートのところだけで約10メートルの高さとなる。ここはザイルを使ったかもしれない。
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