下屋の製作と拡大①
モノづくりは楽しいが、時間がかかることと部材の増加が悩ましい。
電子部品を使っての製作をしているときは抵抗、コンデンサ、IC,リレーその他部品が増え室内の相当のスペースを取られた。
かっては充放電制御器もオぺアンプの比較機能を使うものを自作したが今や部品を買い集め基板に組むことはなくなった。
かえって高くつくし、出来合いの外国製のものを買った方がずっと安いので。
広瀬無線(秋葉原)も倒産するわけだ。
したがって独立型太陽光発電も自作と言えるケースはほとんどなくなった。オーデオと同じく買い求めた機器を結線するだけ。淋しいが普及にはなっている。
しかし、雨水利用、濾過、太陽熱利用となると製作はほとんどが自作(だろう)。
で、その部材が増えて困る。
塩ビ管関係でもVP13,16,20,25,30等多種になり、それぞれで継手(接続部品)は異なる。
雨どいだって100と105の規格で微妙に異なる。
で、一部は外に下屋を作ってそこにストックした。
丁度薪ストーブを使う人の薪置き場のようなものだ。
しかし、ここもあふれてきた。それに屋根が小さかったことがマイナスで強い雨では濡れてしまう。
そこでこの解決のため、改良工事に着手。
問題はJRターミナル駅の工事と同じで使いながらの工事になる点。少々頭を使わざるを得ない。
ざっと次のようなスケッチ。
基本的思考
小屋づくりもそうだが製作の過程を愉しむ余裕はない。水準に達するものを可及的速やかにつくること、と工務店的発想にならざるを得ない。
① のみでほぞを組んでという手法は取らない。そんな暇はないし、技術もない。
ボルト、ステンレスネジによるのを原則とする。
② 強度は十分に。
今回の熊本地震で多くの住居が崩壊したが専門家は柱の根元での補強金具の増強が望まれると総括している。
ファンはがっかりだろうけどあの正倉院でも明治以降鉄材で屋根裏を補強しているのが実態。
公園の遊具もよく見ると太いボルトによる組み立てが多い。
これらを踏まえて基礎は次のようなものを原則としている(手作り)。
金具は錆びたら交換できる。また柱の下は風通しのためパッキンを入れてある。
③ 柱は在庫を減らすためにも手持ちの古材を極力使いたい。使わない部材を保管するほど虚しくかつスペース的に負担となるものはない。トヨタの在庫を基本的に持たないというのは正しいと思う。
私にとって使いたいのは太陽電池架台に使っていた75㎜の柱だ。
16年外で使っていたのに十分使える。スチール物置で見られる薄い鉄板の錆びたみじめさとは異なる。
木製の柱と金属製品(ボルトや補強金具)の組み合わせがよろしいようで。
その75㎜の柱だがほとんどは防腐加工済のツガか松?
一部は意図的というか様子見にヒノキを使っている。
改めてヒノキを見るとピリッとしていて他と違う。
切断するとなんともいい香り。けれどこんなに重かったのかとこの点でも驚かれぬる。
正倉院の部材は外はヒノキ、中の櫃は杉だが至極もっともだと思う。
ヒノキの柱の写真を。
(続く)
下屋の製作と拡大② 柱の数、色、雨どい
なるべくたくさん使いたいので6本も立ててしまった。豪雪地帯のアーケードに似てきた。これに筋交いもいれるのでかなり強くなる。
屋根部分も強化すれば積雪60センチに対応できそう。
断熱材を入れ、内壁、床、ドアを作ればそのまま小屋になってしまう。
とにかく母屋があれば居室にも転じ得る下屋の作成は相当に簡単。テント内で長期の耐久生活をしなくてもあっという間にできてしまう。
色の話し
ところで柱は黒に塗っている。黒とか灰色というとマイナスイメージだろうけどそれは先入観。
シックで悪くはない。古民家の大黒柱にあるではないか。
それに近隣風景の中で目立ちたくないとするなら黒色は最高。10mで風景に消える。
灰色については30年くらい前か、アメリカのセレブの間でインテリアを灰色にするブームがあると聞き、本棚などを黒を多く混ぜた灰色にした経験があるが、これもモダンでよかった。