高村光太郎自筆の小屋設計図
ブログに次々に現れる小屋づくりの記事
どうしてああもワンパターン、陳腐なのだろう。
鶏小屋を大きくしたようなものばかり
しかし独創性・新規性に乏しいワンパターンだけならまだいい。
カラスの勝手でしょ、だもん。
発がん物質たっぷりの防腐剤を室内に塗るひどいものがあった。
関西の小さな印刷工場で胆管がん死が多発しているが排気装置やマスクを使わずに化学物質を使ったことが主因とされる。
小屋室内で防毒マスク着用というわけにはいかないだろうに。
これ、VXではなくクレオトップの注意書き。猛毒扱いではないか。
防腐剤、アスベストでなくても危険物質はたくさんある。
塗っている最中に頭痛がして来たらそれは明白な危険信号。
私はスターマーク4つで室内で使えますという構造用合板でも頭痛がしてダメだった(個人差あり)。スターマーク対象物質は限られている。これ以外にも危険な物質はたくさんある。
で、私なりの素朴な有害材発見方法を。
①ホームセンターで部材に鼻を接近というかくっつける。それでつーんとくるものなら採用・購入中止。
②買った後の話であるが
軽自動車の中に部材を入れ窓を開けず、換気も止めて同席運転。
容積が小さいので放散物質が多いとすぐわかる。
高村光太郎が現岩田県花巻市に昭和20年に立てた小屋は当然ながら化学物質に殺される心配はない。と同時にその設計はうっとりするほど自然で合理的で和の魅力をも維持している。
どんなに粗末な材料を使っても鶏小屋、ウサギ小屋などという人はなかろう。
まずは氏自筆の設計図を見てみよう。実際の家もこれに近い。
(新潮日本文学アルバム8髙村幸太郎より)
通り土間だ。いいねー。ビーパルの表紙、清家清さんのご自宅にも土間があった。
お、「さしかけ」か。「下屋」と同義。北と西の2カ所。かなり大きそうだ。
床の間に月見台まである。なんとおしゃれなことか。桂離宮の大きな月見台を想い出す。
ぼろは着てても心は錦。粗末な小屋でも風情は桂離宮。
2017.2.26記