➉の2 土間ハウスと防暑 v2
「北の国から」と小屋づくりの関係を想い出した人が結構いたようだ。
ところで④や➉で土間にすればそれだけで涼しくなると誤解されても困るので補足したい。
サザエさん時代の縁の下のひんやり感を大切にするには、屋根・外壁の防暑も不可欠。
縄文人、動物はわらほかの植物、土などを使っている。
これをそのまま踏襲するわけではない。
熱の移動は、伝導,対流、輻射の3種だ。これを踏まえて行う。
私のポイントは地表からトップまでアスファルト系屋根材(フランス製オ~)を使用していることにある。後掲写真参照
この製品、色落ちがひどく、雨水利用では不適と申し上げているが用い方によっては防暑策に有用なのだ。
①光を通さず、中への放射は防げる。
②ポリカやトタンほどではないが断熱材ではなく熱を帯びる。
③形態は大きな波板であり、板の上に載せれば波のトップと板との間にはかなりの空間(移動通路)が生じる。
④設置傾斜をかなり急にし、上部が熱く,下部が相対的に低温度状態になるようにすれば対流が生じる。
OMソーラーは電気とファンを併用するパッシブソーラーであるがこちらは自然対流のみなので電気は一切使用しない。
⑤太陽光に当たる上部は当然暑くなり、下部温度は地温、草類により上部より低いので、自然対流が生じることになる。足元に水場を作っておけばさらにはっきりする。
建物内場から見ると サンドイッチ(板→断熱材→板)→防水紙→空気の流れの層→オンデユロンという具合だ。
おまけ
最初の放送から30年以上もたつんだ。知らない若い人が増える一方。
「男はつらいよ」もすでにその道を進み始めている。