昨今、小屋づくり、小屋暮らしがブームだ。
しかしよく考えると今に始まったことではない。
全国レベルで話題となったTVドラマ「北の国から」は今にして思えば小屋にまつわる話がとても多かった。
先年、富良野へ行きロケ地でいろいろな小屋を見たが、いかにも小屋づくりした小屋というのではないが、とても気になった小屋があった。
その構造は基本的に私の④筋交いの中に住む、と同じだ。Aというアルファベットに似た形態のフレームなのだ。もっとも私の場合、三角形の頂点はあまりに高くなるのと、鋭角部分の使い道はないのでカッとしたが。
ただし、床がなく土のままであること、三角形の二辺を垂直な柱で支えていることは同じであり、基本的に同じ構造と言ってよいだろう。
この床が土のまま、というのはどれほど価値あることか。
1に室内で火を焚けること、2に夏の暑さをあのワンパターンの小屋*よりははるかにしのげることだ(広義の地熱による。冬の寒さに対しても同じ)。
*ブログ閲覧、立ち読みにより無料で資料が手に入るせいか90%は恐るべきマンネリ。それは選択自由であろうが、致命的なのは南関東で天井のない断熱材不十分の狭いワンルームでは夏の暑さに耐えられず逃げるしかないことだ。40度近い室内にはいられない。
湿気対策と虫除け対策を講じることができれば、縄文人、アイヌ人、クマ、カエル、ヘビ的なサバイバルが可能となる。
次の写真で基本構造ほかががわかる。丸太を焼いて埋めた掘立基礎、丸太同士の結合は番線によっている。材木はほとんど家屋解体で出る廃材と思われる。
後に続く人を期待したい。湿気・虫除け対策にオリジナリティーを発揮してもらいたい。