ビニールハウス暮らし
熊本地震本震から16日で半年。
今朝の新聞に載ったこの写真よく見ると感慨深い。(読売)
ビニールハウス小屋とも言いたいところだが「ハウス」と「小屋」に重複があるので「暮らし」と言おう。
電気が引いてあるとのことで左に大きな箱がありその中にクーラーとテレビが見える。
右側には大型冷蔵庫に電子レンジ。
小屋を自作する人はその間、テント暮らしすることが多いが一人でも低く狭いテント内生活は持続可能性に欠け、ましてや家族での生活は無理だろう。
ビニールハウスは大きく天井?も高い。だから家族数人でもなんとかやっていける。
暑さ、寒さ,多湿など本来ニールハウスでの生活などできるはずはないが電気使用を前提とする限り可能となってしまう。
電気を入れているといっても精いっぱいの工夫が見受けられる。上を見るとパイプ間にはダンボールを入れて断熱を図っている。
問題はビニールハウスは強風に耐えられるかであるが床には畳が敷いてある。家財道具その他の重量で耐風を図っているのであろう。
仮に壊れてもビニールハウス。千万円台の家屋に比べたら損害には当たらない。
これって鴨長明が災害と家屋崩壊について抱いている無常観への一つの答えになるだろう。
ビニールハウスならほとんどの場合、建築確認、固定資産税問題もクリアできるはずでその点では現代的であるともいえる。
わざわざ相当な手間を必要とする趣味性の強いモバイルハウスにする必要もない気がしてきた。
2016.10.16記