人それぞれとい言いながら、遅いとおやま―、早いとすごいねというような気風が感じられる。
30日台だと後者、50日近いと前者=余裕の旅ですね、ということになろうか。
私にとって歩きは最初のものであったので、出発に際して全く予測は立てられなかった。このことは事前の宿泊申し込みができないこととリンクするわけだけど。
振り返ってみると30日台で歩く人の様子ははせかせかして余裕がなく、軍隊行進みたいだった。宿どまりだと朝の出発時間(7時前後)、納経の時間制限(17時)と宿の夕食時間(18時ころ)に合わせる必要があり、立ち止まってゆっくり風景を味わう時間は取りにくい。コースを外れて名所見物など困難。
ベテランの人はどうか。
幸いなことに大変参考になる人々がいた。
第1は28回巡拝の先達さん(一人歩き)
単刀直入に聞いたところ毎回40日で予定し、すべて宿の予約済みとのこと。60代後半(多分)の方だったが、余裕をもって無理なくスケジュール通りに歩いている様子だった。
第2は広島の6人組(男3、女3)。
内、2人は先達という恵まれた?方々。
43日で予定し、これまた全宿予約済みであった。キチンと読経の作法を行い、お手本になる感じだった(60~70代)。
つまり、慣れていることを前提にして40~43日なら破たんなく余裕をもって歩けるということではなかろうか。
若い、体力十分、野宿で時間制限が少ない(夜間も歩く)など条件が整えば30日台も可能だろうけど、疲れ、マメ、足・膝の痛みが発生するリスクもありうると思う。
私の場合
自信の持ちようがなく、初期は本の勧め通りの計画としたが、時間が余って半日で行動終了となることも生じた。
写真はやたらに撮った(50~100枚以上)し、わき見歩行もしょっちゅう。
で、足はほとんど無傷状態で41日で結願となった。
もし、同じ体力で来年行くとしたらどうするか。
無駄な空白時間、多すぎたカメラ撮影を削ればあと2日は短縮できよう。
が、その必要はあろうか。
40日にして意味あるわき見歩きをした方が良い感じがする。
宿も90%はその日の予約で何とかなったが、要所で満員拒絶されることも数回生じており、2回目以上で予測が経つならばあらかじめの予約もしておいたほうが安心と思う。
初めての歩きでも、そこそこの事前訓練もしている方なら42日を目途とすればよいのではなかろうか。