サンチャゴ・デ・コンポステーラの巡礼路
巡礼について新聞のほぼ半面を使ったまとまった記事だった。
読売2015.11.4
全体イメージは写真のとおり
日本でも四国遍路についてNHKはかなりの頻度でラジオ・TV番組にしているが全国紙でまとまった記事にしているのは見たことが無い。
ましてやキリスト教巡礼についての新聞特集は。
パリ支局の本間記者が作成した原稿だがよく練れた内容のあるものになっている。
四国遍路と似ているところもある。
・長い杖を持ち、ザックを背負っているところなんかまったく同じ。
・それより、巡礼に出た動機だ。記事に紹介されている。
58歳男性は最愛の弟の自殺をきっかけとする。2年たってもむなしさを感じ,仕事が手につかない。悩みを吹っ切るきっかけを見つけるため歩き始めたという。
歩く理由で最も多いのは精神的・内面的探究。学者は背景として先進国における個人主義の広がりの中でバラバラになった個人が悩みに答えを見出せないとき自分を見つめなおす機会として巡礼に臨むのでは、と述べる。
記事を離れるが四国遍路では四国病といって何度も出かける人が多い。サンチャゴ・デ・コンポステーラの巡礼についても同じようなことがあるらしく、日本の友人は3回も出かけ色々なルートを歩いている。
重いザックを背負い、毎日毎日頭を空っぽにしてただただ歩くという長距離巡礼・トレイルはマラソンランナーズハイを超える妖しいまでの魅力を持っている。世界共通のようだ。
2015.11.9記