亡き弟子智泉がための逹親の文

  哀(かな)しい哉(かな),哀しい哉、哀(あわれ)が中の哀(あわれ)なり。

  悲しい哉、悲しい哉、悲しみが中の悲しみなり。

 

悟りをひらけば夢に見た虎におびやかされたり、幻のような象に迷わされることもなく、

この世の悲しみ、驚きは、すべて迷いの作り出すうたかたのようなまぼろしとは知っているけれども、

しかし、今このはかなき世で出会った愛する弟子との死別には迷いの世のかりそめのこととは知りながら涙を出さずにはいられなかったのである。

 

悟りへ至る大海のような修行の旅、いまだ半ばにしかならぬのに、今私と対になっているともいうべき汝というかじを失って悟りへ向かう、果てしない大空を渡るような旅路で、つがいの鳥ともいうべき汝を、早くも失ってしまったのである。

 

哀(かな)しい哉(かな),哀しい哉、復(また)哀しい哉。

悲しい哉、悲しい哉、重ねて悲しい哉。

                           」

 

 青色の字(読み下し文)だと生き生きとしたリズムが伝わり、まさに詩の朗読を聞いているようだ。それ以外の現代語訳(金岡照光氏)は意味はわかるが残念ながらリズムは伝わらない。漱石や子規のように英語のほかに漢文の素養がないと日本の古典は理解しにくい。

 といっても全体として言わんとすることは伝わるが。

上の引用はほんの一部。仏典のことはむろん孔子の教えなど当時の広い外国知識全般に通じていることがよくわかる。

空海はこれらの文章を下書きなしに作ったという。

 空海の弟子が編纂したこの漢詩文集「性霊集(せいれいしゅう)」は我が国最初の個人の詩文集にあたり、源氏物語や枕草子といった王朝文学の先駆をなす個人の作品集という位置づけになるそうだ。

 

 TVでは当の弟子知泉にゆかりのあるお寺として京都最南端にある岩船寺(真言律宗)とその住職氏が登場していた。私にとっても2度行って、住職と少しお話をしただけに印象深い。 (2015.5.22)

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岩船寺ガンセンジ。四国の4番大日寺より簡素。家族で受付を行い、住職自ら早朝草むしりをしていた。
岩船寺ガンセンジ。四国の4番大日寺より簡素。家族で受付を行い、住職自ら早朝草むしりをしていた。

 

当園の概要

 

完全オフグリッドです。

 土地:1千数百㎡、一辺は舗装公道に面する南向き方形平坦地。病院、ホームセンタ、コンビニが其々複数あるもなぜか都市計画区域外。2002年取得

 山小屋:柱を4本建て、それに斜めに屋根をかける竪穴式住居構造。白川郷の合掌造りに似ているところもある。床は土間。 

 

電気:独立型太陽光発電 第1装置 24V1KW発電,

第2装置 12V約200W発電

それぞれ1500Wインバーターを介してサイン波AC100Vで使用。他にバッテリなしのシステムがいくつかあり。

 

水: 雨水利用:3カ所の屋根(PV架台を含む)で集水して1トンくらい貯水:下屋屋根などを活用すれば増量は容易だが使いきれないので計画なし。

飲料水:〇〇の駅で150m深井戸の検査済み水をもらえる。

 

汚水処理:新見式準拠

 

改良及び近い将来の計画

①止水(雨水)対象の簡易緩速濾過装置(今後)

②山小屋の改良

・二重屋根化(終了)

・土間床を防湿コンクリート部分と伝統的三和土部分にすること(終了)

・外壁に沿って犬走敷設(終了)

・ポリカ平板で大型ひさし(終了)

・無線ANT用パイプ設置(終了)

③小屋内土間に蓄熱のための大きなコンクリート桝+FRPバスタブを設置(終了)。これを活用する具体的方策(今後)

④厳冬期無暖房自己体温のみで過ごせること及び建物が崩壊してもその部分は現状維持が可能な小屋内シェルタールームの建設(終了)。ふだんはゼオライト、粒状活性炭の少量備蓄庫として使用。換気はDCファンと塩ビ管によっている。

⑤入口ドアの断熱・防音・採光化(終了)

⑥入口両脇に収納庫設置(終了。片側はバッテリーバンク庫)

太陽熱利用のエアヒーター(装置は数個完成)。その運用等(今後)

 ⑧ 無線通信(モービル)

430・144MHZ FM50W出力(終了)

余剰雨水を活用して平城宮跡東院庭園にある洲浜の池をイメージする小さな浅い水辺を作りたい(規模は畳1~2枚程度)。

 

 

 

 

1kw独立型太陽光発電
1kw独立型太陽光発電
初めての雨水利用
初めての雨水利用
こちらは絶版です。
こちらは絶版です。