直流タイマーのこと
交流電気で稼働するタイマーは安価な国産製品が簡単に手に入り、便利だが、直流電気用のものはそうではなかった。
あれば小規模独立型太陽光発電システムでもコントローラの負荷接続端子につけて一定時間だけの照明、水中ポンプ、換気扇のON・OFFにつかえて便利なのに。
ところが秋葉原の実店舗数軒でこの2年くらいか?写真のタイマーが出るようになっている。
仕様は一定水準にあるものなので購入意欲をそそられるが、お値段は3千数百円、説明書は英文1枚ということで詳しいことを聞いても、よくわからないというのが店員氏の答え。
おもちゃに3千円台はどうかと思っていたが、ネット通販にもこのところやたらに各社扱いの写真のものが出るようになっている。
理解に苦しむのが価格だ。ここでも3千数百円、千数百円といろいろ。安いのは980円というものまで出ている。どうしてなんだろう。機器前面は各社全く同じなのに。
900円台なら失敗してもいいやと注文してみた。
ところがなかなか来ない。6.9に発注して着たのは6.22。なんと中国からの航空便だった。国内業者に発注したのが事実上の並行輸入となったわけである。となると1千円のものが国内店舗で4千円弱で売られているというのも理解できることになる。
ネットには使用者の講評、使用方法が載っており多くの方はそれをよりどころにしている模様だが、どうもズレがあるように思われるので独自の個人的講評を述べさせていただこうと思う。まるのみしないで読んでいただければ。
前面は皆同じだが、裏面は違う。
この写真にある
YANP、YP109Aの表記部分は扱い企業で異なる。
また201520というおそらくロット生産月日が入っていたが入っていないものが多いようだ。
おそらく中国のどこかのメーカーが大量生産し相手先ブランド製品としているのだろう。
109Aが重要な文字ではないか。TYPE「A」の109版という意味ではと推測する。
説明はA41枚であるが、結構中身がある。中学で英語を学んだ日本人なら何とかなるはず。
1 ただ、リレーの基礎知識がないとトラブルにもなりうる。次の写真参照
説明書にTYPE「A」の結線図が描かれているが、すべてこうすべきという意味ではない。
リレーはコイル部(励磁部。写真ではPOWER)と開閉部(接点部。写真ではSWITCH)に分かれる。図ではリレーを動かすための電源(L=+、N=-)の+と接点部で開閉する+電流を共通使用しているがタイマー電源も使用負荷の電源も同じでいいような微弱直流なら良いが、負荷に流す電流が10A,16Aと大きくなるなら電線は別の太いものにすべきだし、開閉するのが交流電源なら当然別回路にすべきことになる。
ターミナルなどを使って適正な電線を個別に結線しておいた方が良いと思う。
2 ネットには「○○を押しながら△を操作する」と書かれているが、私のものは「○をポンと押した後△を押す」となっていた。何訂番の機器かで仕様も異なるようだ。電源につなげず内蔵電池のみでプログラムセットできるのだから試行錯誤、トライエンドエラーでやってみた方が却って簡単。
3 内蔵電池はリチウム電池でパワーリザーブは3yearsとなっている。そのうち寿命が来たものを誰かが破壊的開披して電池交換をしてその結果を報告することになるかも。
ただし、リチウム電池はリチウムイオン電池でなくても危なさを持っているので要取扱い注意。
航空便で900円台なら新規購入した方が賢明だと思う。
それにしても同じものが1000円と4000円!
その価格差に驚かれぬる心地だ。貿易ってこういうものなのだろう。
4タイマーは精密機械。交流電気用タイマーですら疑似サイン波の交流電気ではダメとされている。直流タイマーでもバッテリーを経ている安定した直流が前提。
2015.6.24