PRESIDENT BARACK OBAMA
We will harness the sun and the winds and the soil to fuel our cars and run our factories.

Obama
は就任演説で風力発電の利用をも熱く述べた。
 もともと、マスコミ・シンクタンクはその手の論調を張っている。
 欧米に比べて日本の風力発電の利用が少ないのは好ましくないと。

 私見の結論を先に言おう。
 現技術水準では時期尚早、いや日本の地理的条件、住宅環境ではかなり先まで導入はやめたほうが
 よい。
 理由を簡潔に言おう。中谷氏の転向理由に似ているが、環境のための導入と言っているが環境に反
 する結果を招いているからである。

ア 大型風力発電機の問題
  調査の上、設置するのだから発電数値は期待できる。しかし、課題が。

・景観を害する。最初は珍しく歓迎されるが、数が多くなるとうっとおしく思われてくる。
 竜安寺、平等院の屋根の後ろに見えたらいやであろう。
 人里離れたところだから良しとはされない。海岸、山並みの風景と調和しない人工物だ。
   
・多くの野鳥が巻きこまれて命を落とす。数が減っている猛禽類であれば特に非難される。
 生物の多様性という環境の重大な構成要素を侵害する結果をもたらす。
   
・強風で倒壊する事例が発生している。
 人里近くに設置すれば財産・生命侵害の危険性は増大する。地震大国の日本では欧米の安全基準では不 足のはずであるが、十全な基礎工事をしたのでは割に合わないのであろうか。
   
・今、話題となっているのが、低周波音による体調不良者の増加だ(静岡、愛知、兵庫、愛媛等)。   業界には根拠が無いと否定する人もいるが、風力発電の権威牛山教授(足利工業大学)が国土が狭く人 口の多い日本は低周波被害が起きやすい、といっていること、環境省も対応に動き出している事実は根 も葉もあることの証左であろう。
   
 結局のところ、騒音と煙突の多い、人が住んでいない臨海部の工場地帯のようなところしか残らない。

イ小型風力発電機の問題
 シンクタンクの人のように図書館に行って資料を集め、あるいは海外の文献を翻訳してまとめるだけで は本当のところはわからない。
 なぜなら本、パンフはたいていの場合それを商売にしている人が書く。いかに能力があり、エコロジー に資するかと。
 長所は書いても短所は書かない。短所を書くにしてもそれを上回る長所があることを書く。
 当然だろう。これを購入しても効果がありませんよといったのでは買う人はいなくなる。
ではどうやって判断する?簡単だ。「利害関係人以外の人」、「実際に使用していて素直にしゃべる人」から実態を聞けばよいのだ。
 身近で設置した人も多いので、その点を踏まえて申し上げよう。

・設置して皆が言うこと。「回らないねー」
 日本の都市圏居住環境は30~50坪程度の土地に駐車場1台分を設置して目いっぱい。密集して風が 通らないのである。皆が学校の校庭のようなところに住んでいれば微気象が発生して違うかもしれない けど。
・いや、少々高台でも回らないことが多い。風ってそういうものだろう。雨と同じで降らない時は降らな
 い(60日、70日降らなかった記録もある)、吹かない時は吹かない。
 太陽が月曜日から日曜日まで出なくて真っ暗ということは日本ではない。
 したがって、太陽光発電では5日程度のバッテリー蓄電を見込んでおけば十分計算が成り立つ。
 (発電能力の大小に関係なし)。だから、離島、洋上でも使われている。
・そこで、ハイブリッドと称して風力発電機に小型太陽電池パネルを併設するものが出ている。
 私に言わせれば、風力発電の実用性での限界を認めているようなものだ。併設するなら太陽電池パネル を倍増したほうが意味がある。
・エコロジーにこだわる人(企業・公共団体も)はあれもこれもと手を出し、人に言いたくなるのが常。恥ずかしながら私もそうであった。風力発電は何種類目かの取り組みとしてなされることが多い。
 しかし、回らず、役に立ちがたい。奥さんにはいやみを言われる。そこでどうする。
 「いやー、はじめから効果など期待していませんよ。環境重視のシンボルなんです。」という。 
 エネルギー代替として効果がないことにお金を使うのは無駄であり、反エコロジーそのもの。
・風力発電は機械であり、回転するものである。
 ということは音が発生し、振動もする。磨耗もする。
 狭い家では屋根か、屋上に、あるいは外壁に沿わせて立てることになる。強風の時のはっきりわかる音 と伝わる振動は心地よいものではない。
 風は吹かないことが多いが、台風その他で強風が吹くこともある。関東の平地でも風速30mは時たま、 石原裕次郎の風速40mもめったにではないがたまにはある。そんな時は破損,倒壊,飛散しやしないかと気になって仕方がない。アマチュア無線で高さのあるアンテナを持つ人はわかるであろうが外出していて家のことが気になるというのは精神衛生によくない。
以上から冒頭の結論に至っているしだいである。 
なお、言い忘れたが、大型風力発電システムは「小規模分散」、「誰でもができるところから少しでも」という思想に合致しない。
そして、いまさらながら太陽光発電が優等生であることに気づく。
無音,無振動、扁平な形態で目立たず破損しにくく、長持ちすること等々。
日本の国情、日本人のものの考えに向いていると思う。     

 

注) the sun 太陽は、太陽のエネルギー→太陽光発電(中心)と太陽熱利用を指すのだろう。
the winds
 風は→風力発電でよいだろう。
the soil
 土壌→地熱発電と地中熱利用があてはまるのは間違いないとして、植物によるバイオ燃料も意     味しているのであろうか
                         

 

当園の概要

 

完全オフグリッドです。

 土地:1千数百㎡、一辺は舗装公道に面する南向き方形平坦地。病院、ホームセンタ、コンビニが其々複数あるもなぜか都市計画区域外。2002年取得

 山小屋:柱を4本建て、それに斜めに屋根をかける竪穴式住居構造。白川郷の合掌造りに似ているところもある。床は土間。 

 

電気:独立型太陽光発電 第1装置 24V1KW発電,

第2装置 12V約200W発電

それぞれ1500Wインバーターを介してサイン波AC100Vで使用。他にバッテリなしのシステムがいくつかあり。

 

水: 雨水利用:3カ所の屋根(PV架台を含む)で集水して1トンくらい貯水:下屋屋根などを活用すれば増量は容易だが使いきれないので計画なし。

飲料水:〇〇の駅で150m深井戸の検査済み水をもらえる。

 

汚水処理:新見式準拠

 

改良及び近い将来の計画

①止水(雨水)対象の簡易緩速濾過装置(今後)

②山小屋の改良

・二重屋根化(終了)

・土間床を防湿コンクリート部分と伝統的三和土部分にすること(終了)

・外壁に沿って犬走敷設(終了)

・ポリカ平板で大型ひさし(終了)

・無線ANT用パイプ設置(終了)

③小屋内土間に蓄熱のための大きなコンクリート桝+FRPバスタブを設置(終了)。これを活用する具体的方策(今後)

④厳冬期無暖房自己体温のみで過ごせること及び建物が崩壊してもその部分は現状維持が可能な小屋内シェルタールームの建設(終了)。ふだんはゼオライト、粒状活性炭の少量備蓄庫として使用。換気はDCファンと塩ビ管によっている。

⑤入口ドアの断熱・防音・採光化(終了)

⑥入口両脇に収納庫設置(終了。片側はバッテリーバンク庫)

太陽熱利用のエアヒーター(装置は数個完成)。その運用等(今後)

 ⑧ 無線通信(モービル)

430・144MHZ FM50W出力(終了)

余剰雨水を活用して平城宮跡東院庭園にある洲浜の池をイメージする小さな浅い水辺を作りたい(規模は畳1~2枚程度)。

 

 

 

 

1kw独立型太陽光発電
1kw独立型太陽光発電
初めての雨水利用
初めての雨水利用
こちらは絶版です。
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