換気用DCファンのパワー拡大へ(完成前の改良③)
すでに太陽電池によるDCファン換気装置はつけているが、イマイチその効果を実感できない。
いずれ、土間ハウスに精密機器その他を移すので建築途中であるが防カビ、防湿能力向上の点からDCファンを一回りアップさせることにした。
と言っても太陽電池は5w、大きくしても10W程度(バッテリーなし)にするのでそれとの兼ね合いがある。
これまで使ったのは7~8センチ角程度の大きさで負荷電流0.1A程度であったが風は実感できない。
風力発電やトンネル内の換気装置羽根を見てもわかるがある程度の大きさとモーターの出力は必要に思われる。
今回選んだのは12㎝で0.31Aと大きく小さな電子機器の冷却用とは違う。
直流安定化電源(自作)につなげて12v程度を流すとかなりの風量。手で持っていないと風の勢いで倒れてしまうほど。
これならAC100V家庭用換気扇に遜色ない。私的に合格判断。
ファンの風向きはout排気用、IN吸気用どちらにするべきか。
排気用にすべきとするのが通説かも。だが吸気に使うことにした。
かって職場で貴重資料がたびたびカビ被害にあうことがあった。対応は容易ではなく、その対策費も数百万円、1千万円越えとなるまでに。
高松塚の修復にあたってアドバイスした東京文化財研究所(いまトーハクの管轄下?)にもご指導をいただいた。
記憶に残るお話に、要するに空気中にカビ胞子は漂っており、これの流入を阻止することはできない。一定の温度・湿度があればカビは発生する。カビ発生防止には室内各場所で空気の沈殿することが無いようにすることが必要というものがあった。
安価で手っ取り早い方法は既存の換気システム+大型扇風機で室内空気をかき回すこと。雨の時は湿度を高めないよう外気を取り入れないことも効果的、とも話されていた。
この立場からすると台所換気扇的使い方ではガステーブル上の空気を排出することはできても室内空気を大きく動かすことは無理。新鮮な空気をなるべく恒常的に取り入れ室内空気を大きくかき回すには吸気に使うべきということになろう。
排出には別に小さなファンを用意すれば足りよう。
で、作ったのがこちら。壁に穴をあけて外から挿入する。
ファンの風向きはラベルのある方向へとなる。
クッションを押さえることになるふたをつけてあるので防音、防寒
ファンということになる。
楽器練習時には密閉する。
旧来のは取り外そうと思っていたが両方パラレルで動くので吸入2個となった。
排出には2個、計4個のDCファンが10Wの小さな太陽電池で動いている。
バッテリーなしの機器直結の太陽電池利用って単純素朴でもっとも好き好き。
まあ、FANや水のくみ上げくらいしかないだろうけど。
2017.7.16記