石張り外壁の修理(建築途中の改良・変更等)
多動力に富む小生! 建物完成前の変更が多い。
変更しなくてもスペインのナントカ寺院じゃないけど時間がかかっているので(10年か)要修繕ということが起きている。
そんな一端を
これ、本来は集熱のために石を積み上げたもの。
計画変更になったので崩してもいいのだけど、本物の石の存在感は強いし、こういうものを作った人の話は聞かないので忘備録的に残すことにした。
構造合板の上に、屋根用の防水紙、スタイロフォームを重ねてモルタルで石を張った。
薄い装飾用の石ではなく基礎工事用の石なので不定形かつ厚みも10センチくらいはざら。
・そのことの利点は安価、崩れにくいことだ。2011年の地震で確か震度5強だったと思うが損傷なし。(ステンレスコーススレッドを網の代わりに適宜モルタルから合板に突き刺している。)
・スタイロとモルタルの親和性は強く石を支えてくれている。
・が、スタイロフォームは太陽光に想像以上に弱く、ぼろぼろ。これを外壁に使っている人もいるようだけどその点はどうなのか?
保護に塗装しているようなのでそれで平気かもしれないが、5年くらい経過し塗装膜自体が劣化したらたらどうなるか教えてもらいたい。
ともかくスタイロ表面は他のもので覆う方がいいと思う(防火の点からも)。
・屋根材の下に敷く緑色の防水紙は丈夫で広範・長年に全国で使われているので信頼に富む。壁に使ったわけだが経年劣化は見られない。
(ドウーパの小屋づくりの本でも壁に使っている人が散見される。)
だが、透湿性に欠け、木に良くないとして白く薄いフランス製の防水透湿紙を使う人が多いようだ。
私も入口ドアに張ったがそのままにしていた期間が長かったせいか紫外線にやられてぼろぼろになってしまい、剥がしたことがある。
部材はすべて短期的な効果・見てくれと5年、10年たって出てくる変化を総合的に考える必要があると思う。
(オンヂュロン屋根が典型)
石張りの上の小さな屋根部分
経年劣化でボロボロ。
腐りにくい樹脂、金属板で葺くのが普通だろうけど野地板を焼いて載せた(写真)。
石と木は合う。いいムードだ。
腐朽しても野地板2枚の価格は安価だし、ペンキではなくバーナーで焼くだけなので思い立って1.5時間で新調できる。
裏にはポリカ板を張ってあるので一応水は通さない。
野地板の裏が真っ黒だがこれはペンキではなく藤森センセご推奨の板を3枚立てて中で火を燃やす本格的な焼杉製法。
しかしよくないし(私見)不都合が多いので裏にした。この焼き方だと燃焼が強すぎ、表面が割れ美観にかけ、触るとそのたびに手が汚れる。プチルゴムテープみたい。
バーナーで焼き、ブラシで擦るのではなく布で磨くというのがきれいだし、あぶらがのって持ちが良い。