京大学長になってほぼ半年という山極寿一氏が「大学の街と思索の舞台」という題名でかなり長文の文章を寄せている。特にハイデルベルクには感じるものが大きかったようだ(2015.3.1読売)。
「市のいたるところに大学の施設があり、学生や教員らしき風情の人々が闊歩している」と書かれている。私も数年前に行って同じような思いを抱くことが多かった。何枚かの写真を撮っているので紹介させていただこうと思う。
まずは大学関係の建物から。
「驚いたことに、ハイデルベルクには哲学の道がある」と、京都の哲学の道との相関性を述べている。
「人間にとって心地よく思索にふけるためには、自然の中を一人で歩くのが一番だ」
「都市の街並みを望遠できる立ち位置は、人間の営為を少し離れて眺めようとする境地をもたらす」、「(京大近辺の)これらの小道を歩きながらどれだけ新しい考えが生み出され、世界の隅々へと発信されてきたことか。これはハイデルベルクも同様である」と書いている。
追記
ドイツの道行く車はベンツだらけかと思っていたが、予想をはるかに下回っていた。
日本でクラウンがあまり目にしないのと似ている。
文化と大学の街、ハイデルベルクは独特の魅力がある。何気ない道と塀にも魅力を感じた。