屋上緑化実験ボックスの解体 2017.8.22 v2
3年くらいたったが様子もわかったし、部材の転用、スペースの他利用もあるので解体することにした。
まずは残る少しの植物を移す。
発泡スチロールの箱って耐候性こそ低いが生物の育成には最高と思う。
メダカの飼育に最初からこれを前提にして販売している業者さんもいるほど。その場合は表面が少し上等な物を使っているが。
教訓1
底に念のためサッシュ周りに使う防水気密テープを張ったが健在。やや値も張るが、これは使える。
教訓2
写真からはわからないが板材ポリプロピレン表面に下塗り剤塗布後、塗装したがこれも健在。
水ポリタンクに塗装するための下塗り剤は現状無い。あれば黒色塗装できて助かるのだが。そのまま黒色塗装してもじきに剥がれてくる。
教訓3 肝心の実験ボックスでの栽培結果。
角度は緩く深さも10センチ弱でさほど環境は悪くはないと思ったが結果は思わしくない。急傾斜で乾燥が激しくなる屋根上では自動給水装置がないと無理。
あの高名な建築家も同じようなことを言っていたと思う。
最近の作品では屋根というよりまるで丘のように地上から連続しているように見える低く大きく緩やかなカーブの軒+屋根を緑化している。
その方が見た目も自然で無理がない。
それは西宮市の目神山住宅や福岡アクロスに通じる考えではないか。
1草屋根ボックス
屋根の傾斜、屋根材、土の深さ、土壌の種類、植えつける植物の種類などについて可視下で実験するために作りました。何かを参考にして作ったのではなく「独断と偏見」です。実際、検索しても参考になるようなものは見つけられませんでしたが。
右の写真は2014年9月4日出来上がったばかりの一応の完成品です。
1 全体の外寸は1.8m×0.6m、深さは90㎜、これを5に分割し,最左翼はわざと空にしてあります。
2 植物は、右からセダム2種、芝、別のセダム、アイビーとなっています。
3 実験装置なので手間暇を省くため型枠用樹脂板を用い、その上に下から①波板②パーライトと赤玉小のミックスを薄く③形をとどめている笹の枯葉を薄く④牛フン、赤玉、腐葉土、パーライトのミックスとなっています。
4 手前の土止めは逆T字金具で少し浮かして固定し、最下部にはネットに入れた軽石で土壌の流失防止と水はけの両立を意図しています。
詳しくは以下の写真を参照ください。