④ 夏の気候と車中泊・小屋暮らし・遍路    2016・8・19記

 

2016年夏、早くも8月下旬になる。

今年の夏、日々の天気予報を見て気が付くのは西日本と東日本の決定的な差異だ。

西日本では7月中から一貫して34,35度といった高温が続いているが南関東では相対的に低い。

31度程度が多く、しかも朝晩は20度台に下がってくれるので夏に弱い人間としては助かる。

ここで、夏の気温と趣味的行動の不快・快適さについて一言。

1 車中泊について

 かって、これについてはかなりやり、専門誌にも記事化頂いたこともある。

 さて、この世界の長老ともいえる方が言っているところであり、私も同感なのが日本の夏は車中泊には全く向かないということだ。

学校がある、会社の仕事があるなどでまとまった休みというと夏しかとれないのでそうなりがち。

 しかし、夜間でも30度以上の日などどうしようもない。窓に網戸程度では何にもならない。私は駐車場片隅に車を寄せワンボックスカーの大きなスライドドアを開けっ放しにし、外に蚊取り線香をいくつも置いた経験がある(雨なら不能)。

 ご婦人には無理だろう。男だって昔駐車中の車を狙った連続殺人があったから安心できない。最近は助手席の窓からクマも侵入して運転席の女性を殺害しているし。

対処方法は一晩中エンジンとクーラーをつける、目的地は高緯度、高所限定にするくらいしか考えられない。

長老も言っているが目的の場所は秋春でも消えないのだから無理に真夏に行くことはないということだ。

 全く同感。どうしてもというなら夏の車旅は安い旅館に素泊まりするのがサステイナブル。

 

2 小屋暮らし

 冬の寒さはどうということはない。いくらでも対処できる。

 夏の気温34~40度の高温は問題だ。うまく対処できないなら罹患、最悪命を落とすことになる。

 近隣に長時間逃げ込める公的施設(図書館他)やMACを見つけてそこで過ごすしかない。それもできないなら実家に逃げるしかないだろう。

 その意味でもこれらの施設が全くない僻地より自転車で30分乗れば図書館にたどり着ける場所をお勧めしたい。

商用電源を引いてクーラーをつけっぱなしにするなら小屋暮らしのどこに意味があろうか。

 

 逃げる実家、施設もないなら住む家自体の対策に万全の対策を施すしかない。

 ベニヤ板・ビニルシートと波板で数万円でできる家などビニル温室と同じで昼は50度になる。庭先に子供が作る秘密基地と変わらない。

 

 

 

 

 ありったけの努力をして防暑を考えた家にすべきだ。

2015年異常酷暑に思う③徒然草の具現


京都 聴竹居  昭和3年竣工(藤井厚二設計)


夏をむねとして設計されている。床下、部屋間、天井裏を風が通るように工夫されている。

建築学徒の見学希望が多いがお断りしているようだ。





2015年異常酷暑に思う② 家の作り様

 

東北大震災では方丈記ががぜん注目されたが、2015年の酷暑で徒然草がこれまで以上に

脚光を浴びることになろう。

 

   家の作りやうは夏を旨とすべし。

   冬はいかなるところにも住まる。

   暑き頃悪き住宅は,堪え難き事なり

 

実際エベレストのキャンプでもテントどまりは問題ない。

しかし、40度を超える夏の温室のようなところで過ごせと言われても死を受容せよというようなもの。

 

ではどうする?

スタイロフォームを10センチ厚にし、各室にクーラーを入れて24時間稼働とする?

其れって近隣に熱風をまき散らし化石燃料の大量消費につながることを意味する。

ヒートアイランド現象の有力な共犯者となるわけだ。

 

家の作り方を根本的に変えないと。

 

たとえば、夏は屋根と柱だけになるよう建具だらけの家とする。

東南アジア的高床式にする。

土間ハウスにする。

二重屋根にする。

などなど。

 

床を格子状にしてネットを張っておくのも現実的だ。

冷泉家は国宝を空調完備の国立博物館に寄託せず、分厚い漆喰と置き屋根の自宅土蔵に保管している。

 

高床式と二重屋根は素人でも低費用でできる。住めない3万円ハウスよりは高額になるが

住める点でまとも。

 

ネット情報のコピペ小屋などやめて独自の発想で作ろうぜ。それで失敗してもはるかに楽しいぜよ。

 

 2015.、8.10 記

 

 

 

①屋上緑化

 

35度以上がこれほど続くなど,いまだかってなかったこと。

多方面で教訓を与えてくれる。

 

屋上緑化について

 

その狙う気持ちはよくわかる。ロマンに満ちているし。

しかし、こうやれば多分うまくいくだろうという期待は多くの場合外れる。

はるかに条件の良い地上での実験装置.このざまだ。

2~3日放置してこうなる。

天気予報で36度といっても実際の地表近くでは40度近い。田園地帯でも。

水没した洗濯物がからからになるのを考えれば当然だが。

強いとされるセダムでも2種中1種は枯れ,他方もチリチリ。

 

したがって対策は毎日少なくも1日2回たっぷり水をやるか、電磁弁、タイマー、水道を利用しての人工的栽培を続けるしかない。ニラハウスも人工的手だてをしていたと思うが。

それってクーラーをつけっぱなしにして涼しいと言っているようなもの。

 

なお、屋根上は簡単に50度を超える。

平屋で3m高さでもこんなに違うのかと驚くほど。屋根緑化では陸屋根、ベランダでいつでもそこに出られるようにしないと実験にすらならない。

 

一方周りの雑草の強いこと。地下から無限に水をくみ上げている大地のシステムに感動することになる。

2015.8.8記

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当園の概要

 

完全オフグリッドです。

 土地:1千数百㎡、一辺は舗装公道に面する南向き方形平坦地。病院、ホームセンタ、コンビニが其々複数あるもなぜか都市計画区域外。2002年取得

 山小屋:柱を4本建て、それに斜めに屋根をかける竪穴式住居構造。白川郷の合掌造りに似ているところもある。床は土間。 

 

電気:独立型太陽光発電 第1装置 24V1KW発電,

第2装置 12V約200W発電

それぞれ1500Wインバーターを介してサイン波AC100Vで使用。他にバッテリなしのシステムがいくつかあり。

 

水: 雨水利用:3カ所の屋根(PV架台を含む)で集水して1トンくらい貯水:下屋屋根などを活用すれば増量は容易だが使いきれないので計画なし。

飲料水:〇〇の駅で150m深井戸の検査済み水をもらえる。

 

汚水処理:新見式準拠

 

改良及び近い将来の計画

①止水(雨水)対象の簡易緩速濾過装置(今後)

②山小屋の改良

・二重屋根化(終了)

・土間床を防湿コンクリート部分と伝統的三和土部分にすること(終了)

・外壁に沿って犬走敷設(終了)

・ポリカ平板で大型ひさし(終了)

・無線ANT用パイプ設置(終了)

③小屋内土間に蓄熱のための大きなコンクリート桝+FRPバスタブを設置(終了)。これを活用する具体的方策(今後)

④厳冬期無暖房自己体温のみで過ごせること及び建物が崩壊してもその部分は現状維持が可能な小屋内シェルタールームの建設(終了)。ふだんはゼオライト、粒状活性炭の少量備蓄庫として使用。換気はDCファンと塩ビ管によっている。

⑤入口ドアの断熱・防音・採光化(終了)

⑥入口両脇に収納庫設置(終了。片側はバッテリーバンク庫)

太陽熱利用のエアヒーター(装置は数個完成)。その運用等(今後)

 ⑧ 無線通信(モービル)

430・144MHZ FM50W出力(終了)

余剰雨水を活用して平城宮跡東院庭園にある洲浜の池をイメージする小さな浅い水辺を作りたい(規模は畳1~2枚程度)。

 

 

 

 

1kw独立型太陽光発電
1kw独立型太陽光発電
初めての雨水利用
初めての雨水利用
こちらは絶版です。
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