②白毫寺(びゃくごうじ)
朝一に新薬師寺に向かった。
8時ちょっとに着いたが、開門は9時。かなり間がある。そこで先の白毫寺へ向かうことにした。
いわゆる観光客の姿は見えない。
普通の径が好ましい。ここら辺が山の辺の道になるとは知らなかった。
ちょっと登りになる。狭い道だ。
階段の先にひっそりと山門が見える。
浄瑠璃寺にも似た雰囲気だ。
まだ開門前。
前の階段に腰を下ろして待つ。
結構高く,街を見おろせる。
しばらくして門が開けられ、どうぞとの女性の声。
ここはまだ坂の途中だった。
剥がれかけている築地塀も魅力。
登りきったところにある紅葉がご褒美のようにきれいだった。
家族と縁ある人総出で庭掃除をしている様子。
京都南の岩船寺がそうだった。
マイナーなお寺の良いところだ。
こじんまりした境内を拝観
仏像も撮影禁止ではなかった(と記憶する)。
興福寺も見える。
山を下りて新薬師寺に向かうことにする。
2017.2.5記
そうだ奈良へも行こう ③入江泰吉記念 奈良市写真美術館
新薬師寺に行こうと思ったら目の前にこれまた有名な写真美術館。
いつか行ってみたいと思っていたので先に立ち寄ることにした。
入口がわからずぐるっと池の前を回ってしまった。
東京から来た写真好きのご夫妻と一緒。
お客は私を入れて3人!
ご主人と写真の話をしながら見て回る。
正面から見る建物がいい。
日本瓦が一つの観賞対象になりえている。
回りの景観を重視してのことと思うが高さを低くして陳列室は地下になっている。
景観重視は評価するが地下は東京の山種美術館と同じで防湿の点で疑問もある。
館内撮影禁止となっているのは残念。
ルーブル美術館は撮影OK【禁止もある】。接近してストロボでバンバン撮ったけど。
写真なら撮影禁止にする必要はないと思うが。
ところで一種神格化されている入江氏に対して素人のたわごとを。
なんだかピントが甘いし、構図も取り立てて優れているようには思えないが。
後で知ったこと。
この建物、黒川紀章の設計だそうだ。ウーム。
2017.2.9記
④ 新薬師寺(華厳宗)
朝一に行く予定だった新薬師寺へ。
写真美術館の隣だ。奈良教育大学も近い。
拝観券売り場という名称も姿も昭和30年代の雰囲気だ。木枠のガラス窓って今あまりないのではないか。
747年光明皇后が夫聖武天皇の病気平癒を祈って創建。
本堂は国宝。その中に本尊の薬師如来座像(国宝)、十二神将立像(国宝)が安置されている。薬師如来の大きな目は愛嬌がある。
紅葉も見られた。池の水面でみる紅葉もいい。
奈良のお寺には会津八一の歌碑が多い。
もらったパンフによると大意は次のとおり。
「 近づいて仰ぎ見ても
仏様は自分を見ておられないようで淋しい。」