重量ブロック2段+通しボルトで頑丈束石の製作
高槻市のブロック塀倒壊事故はその後の西日本豪雨で忘れられるのか。
その前のロンドン高層マンション外断熱火災は既に忘れ去られたかのよう。
重量ブロック1段での束石は結構作っている。
今回は標記の2段のものを考えて作ってみた。
ねらいはもちろんよりタフにすること、その他実用性の向上を目指している。
2段にした理由
1 ブロック1段では地表に近すぎ、水気を吸い上げて土台に良くない。
(市販プレハブ小屋もブロック基礎基本は1段、オプションで2段=割り増し価格)となっている。
ログハウスは2段にしているが雨の後、1段くらいまでは濡れている。
2段にすると高さは39㎝。1段を埋めるなら地盤によるグリップ力が向上して地震時の倒壊対策に効果はあるだろう。
2段+通しボルトにしたわけ
高槻市のように申し訳程度に事後的に下の擁壁に穴を開けて丸鋼を入れても上に数トンのブロック壁を載せるのでは効果がない。上のブロック壁全体がてこになって容易に鉄筋は切断されてしまう。
ボルトとして次のようなものを考えた。
すべて最下段は底を突き抜けて飛び出るようにした。その部分を束石下の穴に充填するコンクリートと一体化して強度アップを図るため。
上段にはネジ部分が出るようにした。
これまでは羽子板金具にしたが、これはクロームメッキで外で10年もつか心もとないので出来ればステンレスボルトにして表面の金具を劣化に応じて交換できるようにするため。
またボルトの方が多面的に使える。
施工上の留意点
コンクリートの継ぎ足しは弱くなるので2個同時に砂利のたっぷり入ったものを注入するようにした。
なお、ステンレスボルト12㎜は高いので15センチくらいのものにしたがそのために強度低下が生じないよう2個連結カ所に古いボルトを2本くらい入れた。
型枠を作らなくて済むのは最大のメリットだ。底は板に載せるだけ。
通しボルトの先端が出るように穴を開けそこに差し込んでおく。
出来上がったものをひっくり返して板を外してみると、おー、売りものよりきれいにできた。