ツーバイ材が悪いというつもりはない。特に強度的には納得している。
しかし使いたくない場合がある。そのわけは厚みに由縁することが多い。
厚みが38ミリもあり、その厚みゆえに固定するのに長いネジ・釘類を要することになってしまう。(私は12ミリゼットボルトの方が割安で簡単なのでそうしてしまうが。)
かといってワンバイ材では薄すぎるし。
そんな折出会ったのが間柱だ。27ミリと丁度良い厚さであり、かんながけもしてあるし、長さも3mか4mで十分あるし、しかも価格的にも安い。
(杉特1等KD材3000×27×105 5本束 1580円 J店)
そう思って使いだしてからずいぶん経つ。
DIYで使う人はあまりいないようであったが、なんと専門家といえる方が間柱材の価値を前面に押し出してこれをべースに小屋づくりの本を出していた。嬉しい。
作者の後藤雅浩氏は次のように間柱材の長所について述べる。
・薄く、乾燥に要する日数も少なく済むので安い。
・軽く女性でも持ち運びできる。
・どんな材木店やホームセンターでも手に入る。←コメリなど小さな店舗には無い!
・外材ではなく日本の風土にあった国産材(杉)である。
・杉は空気量が多いので、軽いうえに乾燥した材に触ると温かみがあり、香りもよくヒノキとともに世界に誇れる日本を代表する木である。
氏はその著で間柱材をもとに小さな家づくりをしているが、小屋づくりの定番である合板という名の接着剤の塊材を使用していない。合板なしで強度的に耐えうる小屋を作れるとは朗報であろう。
ブログに散見される小屋づくり記事の大半は言ってみればしろうとのど自慢大会。
ちょっとした台風・地震にどの程度耐えられるか心もとない。
こちらは専門家(京大建築学科修士)が真心を込め、強度実験、法規制にまで心を配っていて同じ小さな家づくりでも次元をことにする
一読をお勧めする。
2016.9.10記