至福の大晦日 庭工事と音楽
大晦日位は研究的マイアトリエには行かず自宅蟄居謹慎が通例だったが作業予定が目白押しで遅れがちなので今日も出かけた。
降雪、凍結がない地域で期日・時間をぎりぎりまで有効に使えて助かる。半年は雪で動けない場所では私の場合生きていけない。
作業① 下屋【片流れの屋根をかけ、作業・物品保管場所にするところ】の若干の拡張とそのための空堀の移動
・猫車7~8杯分の土の掘削運搬
・竹の地下茎切り取り
・クスの太い根の切り取り
以上すべて手作業。さすがにこの時期、電動機は使わない、使えない。
・基礎コンクリートは数日前にコンクリートで固めた。数度の気温がありコンクリートを打てるのは助かる。
新たな空堀の縁位置と高さ確認のため貫板を設置。
これに合わせての土搬入は後日となる。
*気が付いた点
孟宗竹拡大防止のためあぜ板を使っていた。有効に機能するが反面その内側では根が繁茂する。丁度ポット鉢と同じ結果。
やはり空堀らしく遮蔽物を置かず垂直中空状態がベター。英国ガーデンデザイナーポールスミサー氏が芝の拡大防止について同じことを言っている。
それにしても竹の地下茎の深さは浅く、せいぜい50センチ。
② エアヒーターの有効性確認と若干のメンテ
ブログで散見される太陽熱利用というとポリタンクや塩ビ管を黒く塗って水を入れ暖まったと喜ぶものばかり。新規性ゼロで面白くない。
対流による温度上昇、蓄熱への配慮が見られない。ましてや空気加温【エアヒーター】に挑もうとする気配がないのは疑問。
日本人のDIYは欧米人のそれよりレベルが低いのか。
と、生意気なことを言いつつ、夏に建物外壁にエアヒーター装置を作って放置。
東向きで立木のかげになり日照時間は限られているが日照がある限り暖かい空気が上のパイプから自然対流で入ってくるではないか。
これは面白い。手を加えればものになりそう。【写真なし】
③ 雨どいの修繕で屋根に上ったが、いよいよオンデュロンの屋根材が劣化しビス止め周辺に穴が開き始めているのを発見。どうしたものか迷う。建築家が好むガルバ鋼にするのが手っ取り早いが風情に欠けるし、断熱材の追加が不可避になるし。
a,sousou 糸魚川で焼け残った奇跡の木造一軒家。外壁はステンレス板と一部耐火煉瓦、窓は網入り二重窓とか。
ガルバはトタンとさほど変わらないがステンレスになると薄いものでサブ六サイズ5000円する。厚くなれば1万はするだろうり。経費増になるが利用者は今後増えるかもしれない。
④ご近所にお米、野菜をいただき恐縮至極。
⑤茶店で1時間過ごして帰宅。
NHK紅白を見る。私、歌謡曲も嫌いじゃなく例年見ているが今年の出来は最低最悪。
司会のアイドル男性の能力・適性ないことが露見。座を白けさせる話し方が酷い。
構成作家のせいだろうが全体の組み立てが見ていて恥ずかしいほど。学芸会レベル。
ゴジラ、なんだあれは。
武田アナ、立っているだけで可哀想
ピコ太郎 能力あり嫌いじゃないが、新人で出すぎは変。
というわけで見ていられなく隣のNHK Eテレに変更。初体験だ。
クラシック音楽
これが良かったのだ。
* 武満徹の「死んだ男の残したもの」
女声とギター。 ギターは荘村氏。これぞクラシックギターの極致。舌癌より復帰し
た美女ギタリストとは桁が違う。
武満の音楽は久しぶりだがなんと心地よい世界だろう。クラシックが嫌いな人も聞け
ばわかってくれると思う。わかりやすく半分歌謡曲のよう。それでいてはっとさせる歌
詞と旋律
ホールもあの東京文化会館小ホールではないか。最高の音響、円く独特の会場。
日本最高のホールだと思う。
* もう一つがNHK交響楽団90周年記念らしいマーラーの8番
千人の交響曲だ。
初耳だがまさに天から降りてくるような曲。感動的で崇高でそれでいてわかりやす
い曲。
ソプラノ独唱が二人いて、エリンウオールかアンジェラミートかわからないが数秒聞
いてとりこになった。
NHK紅白よ。お粗末な内容でありがとう。
嫌味じゃなくてそのおかげでクラシックの美酒に酔うことができた。
至福の大晦日となった。
追記 Ǹ響といえば高校のころ友人の親が主席○○奏者で有名だった。しかし生活ぶり
は庶民的でお父さんはスーパーカブで釣りに行ったり、アルバイトでザピーナッツ
のレコーデイングに参加するとか話していた。
友人の父はとっくに亡くなっているがそのザピーナッツの一人も2016年亡く
なった。毎年出る数多い、お悔やみ申し上げますの一人に追加。
そういえば小澤征爾とN響との間で騒動が起き、マスコミを賑わした。友人に
そのことを聞くと、小沢がN饗を馬鹿にしているところがあり団員は怒り心頭だっ
たと話していた。
小沢氏はまだご健在。
2016.12.31記 V3