モバイルハウスとコンクリート地盤 その2
こんなに広い面積にコンクリートを打つのは初めての体験。少なからず不安。
ちょうど、初めてスズメバチの巣を撤去するとき、歩きの通し遍路に出かけるときの心境に近い。果たしてできるのか?と。
土木機械は人間一人、トロブネ、シャベルに長靴と軍手だけ。やるしかない。
コンクリートを打つ前にやることが多い。大きな砕石4号を何袋も撒くも予想外に量が必要。庭にあるガラクタ的岩片、ブロック片など総動員。
そして転圧。これだけで数日。
メッシュを張り、コンクリートを打っていく。
とても一回の作業で必要な厚さにすることはできないと悟る。
全体を何ブロックかに分け、その1ブロックごとに2段階で充填するしかない。
茶色のアルミ角柱は水平を出すために使用。
これは便利だ。
ヤッとできた。
4ブロック×2=8回の作業となった。
なめらかな表面とは言い難い。が、車輪がめり込まない地盤ができたので良しとしよう。
がっちりとしている。石舞台という感じもする。
あの岡山の戦後の年と同じ年齢というレジェンドも6畳大の基礎をお一人で作ったそうだ。
20代、30代ならできないはずはないですよ。
周辺枠ブロック穴はまだ全部をモルタルで埋めていない。
ボルトの増設、外部機器の取り付け時に有効に使うつもりだ。
とにかく、モバイルハウス作りは家づくりの前に適正な常置場所の確保が大きな課題となる。
(2015.10.11記)
おまけ
コンクリ人工地盤は何もないと石舞台のようだ。
去年新たにできた京都を見おろす青蓮院門跡の山頂にある木製の舞台は独特の雰囲気を持つ。
モバイルハウスとコンクリート地盤 その1
また、火災による多数焼死者事件発生。
何年か前の歌舞伎町の40数人の焼死事故、今年の生活保護生活者が多く住むアパートでの多数焼死事故。
こういったことを目の当たりにするとき、建築規制を厳しくせよ、という声が大きくなる。
遠くない将来、10㎡以下とか、都市計画区域外とかの建築確認の要否レベルの話ではなくなるだろう。
自由な発想、低費用で小さな小屋を、という希望はモバイルハウス以外に方法はなくなるのではないか。
方丈庵は牛車での運搬を前提にしていた。
現代人はトレーラーハウスかトラックでの運搬を前提にした車輪付き構造にするしかないのではなかろうか。
プレハブ業界はかような車でのプレハブ住宅運搬を前提とする。
モバイルハウスと地盤
時折、モバイルハウスを作ったという記事を拝見する。が、写真を見ると作業所構内の舗装された敷地や体育館の中が多い。確かにこれなら車輪付き小屋を常置できる。
舗装されていないふかふかの軟弱地盤ならどうする?
安く買った田舎の土地はほとんどこればかり。
鉄板を敷く?そんなのは味気なさすぎる。
私が考えたのが常置場所としてコンクリート地盤を用意することだ。
住宅建設時の基礎工事に近い(ベタ基礎)。ただし枠を作ってコンクリートを流して~
という方法はありきたりで面白くない。後で取り外す枠を作るというのも無駄に見える。
そこで型枠の代わりにコンクリ地盤の外枠としてのブロックを先に並べることにした。
狙いは合理性のほかに
後で中にコンクリートを充填するとき水平を取りやすくする
台風時、ロープを固定するボルトを埋めておく
とう狙いもある。
水平はとっている。ブロック下の砕石固め、配筋はしている。
コーナーはロープ固定用12ミリボルトを埋めた。
ブロック枠の出来上がり。
以下内部のコンクリート充填になる。
広さは3畳を一回り大きくした程度。4畳大か。
誰に聞いてもミキサー車を頼むべきというが、一人手作業で行った。
続く
(2015.10.10記)